被害の判らない雨漏り

この所、BLOGの更新が後手後手になっていて拙いなと思いつつも、年度末から年度初め・歓送迎会と業務否業務に関わらず忙しいを理由に、冷や汗を垂らしながら口笛を吹く日々が続いております。(;´3)〜♪

本題に入りますが、最近工事が終了した現場で事例として挙げるのも良いなと思うものがあったので、雨漏り調査員の日記に掲載します。

その物件は、工務店監理の外壁の塗り替えから派生した防水改修工事だったのですが、当初の理由は「どうせ工事するなら一度に」と言う程度のものでした。
そこで現地を確認させて頂き不具合の程度を見てみたら「?」と思われる箇所が点在。
それを元にお見積となったのですが、「結構掛かるね」がお客様の第一声でした。

理由をお話し、「既に雨漏りしています」と言ったのですが、実害がほとんど無いので実際に状況をお見せしないと言葉だけで理解を得ると言うのは、やはり難しい・・・。
そんな状況であったにも拘らず、幸運にもご発注頂け工事を開始。当たりを付けた箇所数箇所を切開すると「ビンゴ!」晴天が続いているにも関わらず防水層の下では見事に水が溜まり流れていました。(写真)

工事を完了した時にはお施主様に、日々の作業内容・監理もお褒め頂き「仕事仲間にも紹介して回る」と言って頂け金銭に換えられない喜びを追加で得ることが出来ました。

そこで、タイトルの「被害の判らない雨漏り」ですが、ある種の偶然(必然?)の重なりによって起こった事例で、建築当初の仕様が鉄筋コンクリート造のアスファルト押さえ防水で経年後カラーウレタン通気工法による改修工事・補修工事がしてあり、問題となっていたのが両防水端末処理方法と通気工法の部分的補修で、良かった点が最重要部に限って建築当初の防水が生きていた事。その結果が、室内に滴は垂れないけれど漏っているという「被害の判らない雨漏り」。

この事例は、防水工事業者にとって、端末処理の重要性や工法の選定の重要性を教え、そしてお施主さんの「予防保全」の意識の必要性を教えてくれる見方を変えれば良い現場でした。


そんな私のお仕事は、雨漏り調査・修理補修・防水工事は「宏和建資株式会社へ」です。