浸透性防水剤・撥水剤

kowakenshi2007-03-14


温故知新という言葉があります。
確か、過去の歴史や先人により培われた経験を生かし、新しい知識や見解を求めると言ったような意味だった様に思います。
そんな事を思い起こさせるお問い合わせがありました。
浸透性防水剤・撥水剤についてです。


コンクリートなどのセメント製品は、表面処理をしていなければ水が浸みます。
それを出来るだけ抑えたり、表面の強化をする目的で使用されるのが浸透性防水剤や撥水剤です。
50年以上の歴史のある材料で、乳白色や淡黄色と完全ではないですが殆ど無色透明の水性やシリコン系などがあります。材料の値段もピンきりで中には石材に浸透するという材料もあるそうです。
そういう商品がありながら広く利用されて来なかったのには、水がさほどかからない部位にはセメントの厚みがあるので新たな防水は必要ないだろうという考え方が主流だったからだと思います。


そういった材料が最近になって脚光を浴び始めたのです。なぜでしょう。


私見ですが、近年の酸性雨やアルカリ骨材反応などのセメントの物性に影響のある現象による耐久性の低下がわかってきたこと。(あと50年持つと思われていたものが30年しかもたないと言った具合)
また、人の価値観が変わり、より綺麗な物を求めるようになり、打ちっぱなしコンクリートの無機質の美とでも言うのでしょうか、それをより長く維持したいと言う感性の変化のような気がします。
光触媒技術や衛生陶器・車などの防汚処理も同類でしょう。


そんな事を考えていると、何の根拠もありませんが、もともと浸透性防水剤や撥水剤は、現代人の様に先人にも苔の繁殖やツタの絡まるといった状態を好まない方がみえて解決方法として考え出したのではなかろうかと思いました。またそれが時代の移り変わりと共に、人の感性や環境の変化によって用途の変化を伴いニーズが広がり現在の様に商品は多様化・高性能化して行ったのではないかと・・・。


温故知新、浸透性防水剤の歴史の沿革の本当のところを私に教えて下さい。(^▽^;)


話は変わりますが、その表面の改質や防汚性などに優れた浸透性防水剤・撥水剤をご提案する時に気を付けている点があります。
一月ほどで撥水効果が出たり、物によっては即効果が出たりして確かに施工した意味を実感できる商品ですが、これらの商品が屋上防水として利用されていないように防水として完璧に近い商品かと言うと少々疑問が残ります。そこで、ご提案させて頂く折には、お客様が具体的に求めている機能による商品選定・おおよその効果持続期間の説明・後のメンテンナンス時の希望(色を付けた塗装など)など高価な商品だからこその後悔させない為の説明をさせて頂く様気を付けています。説明が下手なので「長くて何言ってるかさっぱりわからん!」と怒られそうですが・・・二度目の(^▽^;)


そんな私のお仕事は、雨漏り調査・修理補修・防水工事は「宏和建資株式会社へ」